再生が十分に行われている事を前提とすれば、吸着剤と水分の接触時間が大きいほど、出口水分濃度の値は小さくなり、低露点が得られます。従って、吸着剤充填量が多い程接触時間が長くなるので、非加熱再生式脱湿装置では低露点を得る事ができます。
加熱再生式脱湿装置では、吸着剤の量もさる事ながら、吸湿強度が露点温度に重要な影響を与えます。吸湿強度とは、吸着剤の水分に対する親和力の強さを示すもので、吸着剤の種類によって定まるものでは無く、主として通気温度と吸着剤の再生条件によって定まるものです。
再生に使用するガスの水蒸気圧
出口ガスの水蒸気圧=出口温度に於ける飽和水蒸気圧×再生温度に於ける飽和水蒸気圧
上記の式は吸着剤の種類によらず、再生条件が同じならば到達露点は同じになるという事を示しています。但し、式からも分かる様に到達露点を下げるには、再生温度を上げる事が有効であり、耐熱性が良好な吸着剤は、この点から超乾燥ガスの製造に適しているといえます。